どうも琴春です!
私は10年以上の撮影でいろんな三脚を使ってきました。
そして見えてきた三脚を選ぶ上でのポイントは3つ。
重さ、脚の開き、規格
三脚を選ぶ際にこだわるべきところを知っておくと失敗が格段と減ります。
無駄を減らしてもっと撮影を充実させちゃいましょう。
最後にはコスパのいいおすすめの三脚を3つご紹介しますのでご興味のある方は是非。
もちろん星空ポートレート撮影に適した今私が使っている三脚についてもお伝えします!
基本的に「ほしと.」では低予算の初心者向けに記事を書いていますので、三脚は10万円から〜みたいな方は読み飛ばしてください。
むしろ情報をいただけたら勉強させていただきますm(__)m
ではさっそくいきましょう!
用途で変わる三脚を選び方「重さ」
パッと思い浮かぶのはどちらでしょうか。
軽いほうが持ち運びに便利!
重いほうが安定してて安心!
軽い方が思い浮かんだ方は軽い方を。
重い方が思い浮かんだ方は重い方を選んだらきっと幸せになれると思います。
というのも、まさに「重さ」は持ち運びと安定感とのトレードオフ関係にあります。
軽ければ軽いほど移動が楽になりますし、重ければ重いほど安定するので倒れたり風でブレたりすることがなくなります。
なので三脚は用途によって選択肢が変わるんですよね。
万能な三脚はありません。
移動が多い方はコンパクトで軽い三脚を。
重いカメラ機器を置く場合は大きくしっかりした三脚を選びます。
基本的に天体撮影用途だと重くしっかりした三脚をおすすめする方が多いです。
重たいレンズや天体望遠鏡、赤道儀を載せるなら倒れたときに危ないし壊れちゃいますからね。
三脚はカーボン製とアルミ製があり、カーボン製の方が軽くなり値段は高くなります。
基本的にサイズによらず高価格帯の三脚はほとんどがカーボン製だったりします。
星空ポートレート撮影においておすすめするのは「カーボン製」の三脚
星空ポートレート撮影において、おすすめなのはカーボン製=軽い三脚です。
普通の天体撮影と違い、星空ポートレート撮影はアングルを変える回数が多く頻繁に動かすんですよね。
重い三脚だといちいち動かすのが億劫になってきます。
軽めの三脚を使う場合、風が強かったりしたら三脚にカバンを吊り下げて安定させるのがおすすめです。
カバンなど吊るせるものがある場合は1つの選択肢として参考にしてください。
そう...
理想はカーボン製なんです。
ただ私が使っているのはアルミ製です。
だって、、安いんだもの!
今回紹介するおすすめの三脚はすべてコスパのいいアルミ製だったりしますので、初心者の方は是非チェックを。
脚が開く三脚を選ぶと撮影の幅が広がる
三脚には脚がおもいっきり開くタイプがあります。
もし三脚に一万円以上かけられるのなら「開脚ストッパー」のついたものを選ぶのがおすすめです。
「重さ」とは違い、どんな用途であっても開脚能力については完全に上位互換関係なので開くものを選ぶに越したことはありません。
脚が開けば超ローアングルでの撮影が可能になり作品の幅が広がります。
風が強いときには脚を広めに開くことで安定性を増すこともできます。
個人的にはこれから撮影を初める方は3000円の三脚から始めたら十分だと思っていますが、もし長く使っていきたいならちょっと頑張って脚が開くタイプの三脚を買うようにしたら満足度はグッと上がると思います。
互換性を重視するなら「アルカスイス規格」
もう1つ知っておいて欲しいのが三脚とカメラをつなぐプレート部分(クイックシュー)の「規格」
三脚メーカーによってプレートサイズはまちまちなのですが、殆どの三脚メーカーが出している共通規格のプレートがあるんです。
それが「アルカスイス規格」
アルカスイス規格のメリットとしてしっかりと固定できることを挙げているサイトが多いですが、私個人としては汎用性が高いことこそがアルカスイス規格の最大のメリットだと思っています。
iPhoneと一緒です。
使っている人が多いから助けてもらえやすいんです。
何回三脚プレートを無くして友人から借りたことか、、。
他にも使いやすいプレートはいくつかあるのですが、あんまりこだわりがないのなら一番使っている人が多いものを選ぶのもありだと思います。
今だとそれが「アルカスイス規格」となります。
私はプレート部分だけを買い増しして機材ごとにつけっぱなしで簡単に三脚に取り付けられるようにしています。
【補足】雲台の選び方
大事なのは重さ、脚の開き、規格
あとは純粋な好みで決めていったらいいと思います。
特に雲台については大きく分けて2つの種類があります。
3way雲台と自由雲台
3way雲台とは上下レバー、左右レバー、カメラの縦横構図を変える回転の3種類の動きを別々に動かすことができる定番の雲台です。
しっかりと構図を1つ1つ微調整したい場合におすすめです。
自由雲台とはボール状の調節機構を回して垂直・左右・縦横をシームレスに動かせるのが特徴の雲台です。
簡単に大きく構図を変えたい場合におすすめです。
どちらも触っていただいて気に入った方を買ったらいいと思います。
ちなみに私は3way雲台と自由雲台をどちらも併用して使っています。
そして私のおすすめは!!ってお伝えしたいところなんですが、正直なところ慣れたら別に全然どっちも困らない...って感じなんですよね。。
紹介記事でどっちでも...っていうのもあれなんですけど。
赤裸々に語りたい!と思ったらこんなところに弊害がありました。
なので雲台にこだわりたい方は他のサイトでレビューを見てもらえたらと思います。
私個人としてはどちらの雲台も生き残っているだけあって十分使いやすいと思います。
というわけで!
ここからは具体的なおすすめの三脚を絞りに絞って3つだけ!ご紹介したいと思います。
おすすめの三脚3選!星空ポートレートにも使えます
3000円以下!安い三脚なら「Amazonベーシック」(150cm)
別にAmazonである必要は全然ないんです。
ただ3000円という最安の価格帯の中では絶妙にかゆい所に手が届いた三脚が「Amazonベーシック 軽量三脚(150cm)」です。
当たり障りなく売れ筋商品のいいところだけを取り入れた感じがAmazonらしいです。
基本性能は極普通です。
全高158cm、レバー式雲台に水準器付き。
そしてちょっと嬉しいフック付き。
これで風が強いときにフックに重りを吊り下げて安定感を増すことができます。
さらにズルいのがプレート(クイックシュー)
脱落防止ピンを取るとアルカスイス互換になるんです。
3000円という価格帯でアルカスイス互換は珍しい。。
将来的にステップアップしていく可能性がある場合や、複数の三脚を同時に可能性がある場合には、この三脚は理想的な選択肢だと思います。
アルカスイス互換にする方法はAmazonのレビューに書かれていますのでそちらを参考にしてください。
ほんとはVelbon(ベルボン)の三脚を紹介しようと思ってたんですけどね。
撮影メンバーに聞いたら格安の三脚ではアマゾンベーシックが相当強いみたいです。
カメラを始める最初の三脚としてこれ以上コスパのいいものは中々ないでしょうね。
1万円以下!コスパ最高のトラベル三脚「K&F Concept KF-TM2324」
マンフロット、ベルボン、スリック。
無難な有名どころをあえて紹介せずに私が特におすすめしたい三脚がこちら。
今回ご紹介するのはレンズフィルターやカメラバッグなどで知っている方も多い「K&F Concept」の三脚です。
K&F Concept KF-TM2324
4段:全高1560mm 23mmパイプ径
全高156cm
収納高46cm
パイプ径23mm
自由雲台
開脚機構あり
重力防風フック
アルカスイス互換
これが1万円を切る価格帯で販売されているんです。さすが中国メーカー。。
アルカスイス互換なので、上で紹介した3000円三脚のプレートも付け替えずにそのまま使いまわすことができます。
脚が開くので簡単に安定感を増すこともできますし、フックがついているので重りを吊り下げて安定感を増すこともできます。
折り畳んだら46cm。持ち運びの簡単さ、収納場所を取りたくないなら大事な要素ですよね。
大砲みたいな望遠レンズでも付けない限り、正直この三脚を選んで困る方なんてほぼいないと思います。
唯一妥協点があるとしたらアルミ製だということ。
カーボン製と比べ数百グラム重たくなってしまうところですね。
ちなみに耐荷重は10kgとありますが、おすすめはカメラ総重量が2~3kg程度で使用する方です。
10kgの機材を載せる場合はトラベル三脚なんか使っちゃダメです。絶対。
もし三脚メーカーにこだわりがなく、コスパを重視されるのであれば自信をもっておすすめできる三脚です。
この性能で1万円以下はかなり割安です。
メルカリでこの三脚が綺麗な状態で4500円で売られているのを見たときは愕然としたのを覚えています。
あと半年早くに出してくれていれば...!!
中古品にこだわりが無い方であれば三脚を中古品で探すのもありだと思いますよ!
最後は、今私がメインで使っている三脚をご紹介!
私の用途(主に星空ポートレート)でちゃんと撮影ができる強度があり、軽くてコンパクトですぐに使えること。
それを満たしてくれたのは三脚3大メーカーの一角
Velbon
ULTREK UT-45 24mm
この三脚のいいところはねじるだけですぐにセッティングできるウルトラロック式を採用しているところ。
関節の多いトラベル三脚にも関わらず簡単にすぐフルサイズで組み立てることが出来るんです。
[video src="https://m.media-amazon.com/images/I/D1NQdR91BXS.mp4" /]
29cmが157cmに
カメラバッグに入る小ささにも関わらず、おっきな普通の三脚と同じ高さまで伸びるんです。
脚を伸ばす速さはむしろULTREK UT-45の方が早いくらい。
この持ち運びやすさ。
このセッティングの速さ。
人生で初めて三脚を衝動買いしました。
今でも必ず持っていく主力のマイベスト三脚です。
ちなみに私はこのULTREK UT-45の雲台をアルカスイス互換の自由雲台に取り換えて使用しています。
Velbon純正の自由雲台バージョンもあるんですが値段が上がる割にアルカスイス互換でも無いので、安い方を買って雲台を取り換えるのが私の用途的には一番コスパがよかったんですよね。
Velbon純正の自由雲台バージョンはこちら
ただし使ってみて2つ!弱点も見えてきました。
▲握力が弱い方にはおすすめしない
回すだけで三脚を固定するのでグッと強く回す必要があります。
私は全く問題ありませんが、レビューを見てみると脚が勝手に縮んでくる...!!みたいな方もいるようです。
▲高さををこまめに調整したいなら割と手間
星空ポートレートを撮ろうと思ったら三脚の脚を縮めたい時があるんですよね。
もちろん1段1段縮めることは可能なんですが1段ずつ上手く回して調整していくっていうのは結構な慣れが必要です。
そして慣れてきても長さの微調整はレバー式の方が断然早いです。
以上から、私がこのVelbon ULTREK UT-45をおすすめできるのは基本的に三脚をフルサイズで使いたい男性です。
結構絞られますね。
割と使う人を選ぶタイプの三脚です。
そのかわり上手くハマったら非常に優秀なうえコンパクトなので常に持ち歩くようになること間違いなしです。
このコンパクトさと、カンカンカン!と気持ちよく伸びるのは癖になりますよ。
まとめ 三脚は「重さ、脚の開き、規格」で選ぶ
ちょっと長くなったので改めてまとめますね。
三脚の重さは「持ち運び」と「安定性」のトレードオフの関係。
カメラと標準レンズ程度なら軽い三脚を。
超望遠レンズやポータブル赤道儀なんかを使いたい方は重たい三脚を。
私のおすすめは軽い三脚に重りを吊り下げるスタイルです。
三脚の脚の開き方については予算が許すなら限界まで脚が開く三脚を選ぶこと。
三脚で使いやすい共通規格が「アルカスイス」
いろんな三脚を使いまわせますし、プレート(クイックシュー)を機材ごとに付けっぱなしにしてすぐに三脚に取り付けられるようにするのも便利です。
以上が私の体験をもとにおすすめする三脚の選び方です。
他の三脚紹介記事なんかを読まずに書いているので、もしかしたら全く同じようなことを書いているかもしれませんし全然違うことを書いているかもしれません。
良くも悪くも実際に撮影を行っている1人の意見として参考にしてもらえたらと思います。
まったく同じ写真があったとして、
1つは10万円の機材で撮ったもの。
もう1つは工夫を凝らして3万円の機材で撮ったもの。
どっちの作品の方が凄いんでしょう。
まったく同じでしょうか。
自分なりの答えを探しながら追及していくのが楽しいんですよね。
もし機会があれば一緒に撮影に行きましょう。
それでは!