予算を気にせずに星空を撮るのであればまず選択肢に入るのがこのカメラ。
Sony α7sⅲ(=ILCE-7SM3)
こんにちは!琴春です。
関西で一番大きい(たぶん)社会人天文サークル「星宿」を運営して早4年が過ぎました。
日頃は星空ポートレート撮影、星空動画撮影を行っています。
今回は星空ポートレートで理想的なカメラをご紹介します!
「Sony α7sⅲ」
実際に使っている私がいいところと悪いところを思うがままにお伝えします。
もっと知りたい場合はYouTubeの動画、価格コムで実際に買った人のレビューを見てみるのもおすすめ。
YouTube: Sonyα7sⅲレビュー
価格コム: Sonyα7sⅲレビュー
なぜ星空を撮るのにα7sⅲが最適なのか。
逆に何が弱点なのか。
歯に衣着せずにお話しします。
超高感度で光を取り込む技術!日本ではSonyが最先端。
星空ポートレートでなにより大切なのが「夜を綺麗に撮れること」
そのために必要なのが超高感度で光を取り込めるカメラです。
そして2021年現在、一般的に買えるカメラで特に高感度なのがα7sⅲなんです。
それを実現したのが裏面照射型CMOSセンサー。
まさに今カメラメーカー各社がしのぎを削って開発中の技術です。
簡単に言うとレンズと光を受け取る受光部の間にあった邪魔な諸々を取り除いて、レンズ→受光部へすぐに光を届けられるようにするのが裏面照射型CMOSセンサーです。
光を受け取れる面積が格段に増えるのでより暗いところでもノイズが少なく綺麗な映像を残せるようになります。
さらにα7sⅲは有効画素数を1210万に抑えることで8K対応を諦めてまで高感度性能を高めているんです。
画素とは画像を構成する1つ1つの色情報のこと。1ピクセルとか聞いたことありますよね。
一般的に光を受け取るセンサーが同じサイズの場合、画素数が少なければ少ないほど光は多く取り込めることになります。
例えるならホールケーキ🎂を少ない人数で分けたら1人1人の取り分が多くなるのと同じで、集めた光をどれだけの画素数に振り分けるのか...みたいなイメージ。
そこでα7sⅲは4K撮影に対応できる程度の画素数に抑えることで、高感度性能を最大化しているんです。
4K=3,840×2,160px(約800万画素)
有効約1210万画素という割り切り。犠牲の上に成り立つ高感度
その結果α7sⅲは1210万画素。
ちなみに私がおすすめしている初心者向け一眼レフカメラNikon D5300は2416万画素です。
...
中古で3万円以下で買えるカメラの約半分しか画素数がないんです。
思い切るにも程があるでしょう...と。
YouTubeでもα7sⅲの1210万画素を批判する動画がそこそこあります。
確かに画素数が少ないデメリットはしっかりあります。
なのでまずはデメリットを!しっかり把握しておきましょう。
<1210万画素のデメリット>
・8K撮影に対応していない
8K=約3300万画素なので8Kに対応したTVであっても4Kでしか映すことができません。
・写真を大きく引き伸ばすことができない
4K以上の能力がないので写真で言うならA3サイズくらいまでは問題なく綺麗に現像できますが、ポスターなどの大きな現像を行う際には画素が足りず画質が悪くなります。
・クロップ(切り取り)する余裕がない
撮った映像の1部分を切り取って使いたい場合に4K(約800万画素)を維持することが難しくなります。画質を妥協するかフルHDに落とすことになります。
まとめると大きく高精細に映し出したい場合には1210万画素では物足りなくなるわけですね。
ポスターを制作する場合や8Kの映像を作りたい場合にはα7sⅲを買ってはいけません。
逆に言うとスマホや4Kモニタ程度で映像を見る場合には1210万画素で大丈夫。
そもそもSNSやフルHD(1,920×1,080px 約200万画素)なら300万画素もあれば十分なんですよね。
1210万画素にはメリットもあります。
<1210万画素のメリット>
・センサーの能力を多く割り当てられる
上で話した通り、α7sⅲの場合は何より夜間の撮影に強くなります。
・データサイズが小さく済む
画素数が少ないのでデータサイズが小さくなります。比較的安いPCでの編集が可能になりHDD、SSDの容量にも余裕が生まれます。
・連写がしやすくなる
データが軽いのでカメラ内の処理が速くなり連写がしやすくなり、過熱を防ぎ動画撮影時間を長くとることができます。
α7S III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー (sony.jp)
α7sⅲを買っていいのは高感度性能が欲しい人だけ
あらためて、あくまでここでは星景撮影や星空ポートレート撮影を行う人向けに書いています。
Sonyのα7sⅲは高感度性能を限界まで追い求めており、まさに星景撮影や星空ポートレート撮影に向いていることが分かります。
そして大きく現像したい方や8Kを求める方にとっては向いていないことも。
今後どのような撮影をするのははっきり決まっていない方や、万能機が欲しい方はα7sⅲを買う必要は一切ありません。
夜間撮影を求めている場合、一瞬で光を取り込まないといけない動くものの撮影、動画を撮る場合においてはα7sⅲがうってつけです。
YouTuberの人たちがα7sⅲを好むのは長時間光を取り込むことのできない動画撮影において、余裕をもって光を取り込む性能をα7sⅲが持っているから。
もしご興味がある方はまず家電量販店でα7sⅲを触ってみてもいいかも(おっきな店舗にしか置いていませんが)。
現在の中古価格はAmazonリンク先から見れます。
さて、ここからは私個人が思うα7sⅲのレビューをお伝えします。
天体撮影者から見た Sony α7sⅲレビュー「高すぎる」
ここからは実際に購入した私個人が思っていることを書いていきます。
まずは「価格」について。
私はα7sⅲが発売された直後に購入したのですが、そのときの価格は40万円。
...高すぎるでしょ!
正直Sonyの大人気カメラ「α7ⅲ」で撮った星空写真とα7sⅲの星空写真を見比べても星に興味ない方から見たら全く違いわからないですからね。
比較写真ならまだしも同条件で撮影することなんて滅多にないですもの。
それでいて価格は「α7ⅲ」の2倍です。
正直にいいますが星空ポートレートを撮りたい場合でも、ちょっとした誤差を許容できるのなら間違いなく「α7ⅲ」の方がおすすめです。
確かに「α7ⅲ」と比べるとα7sⅲは操作画面が一新されていたりバリアングルモニターになっていたりと使い勝手は向上されていますが、、それでも高い...ですよね。
違いはあれども半分は自己満足の世界だと分かったうえで+20万円を出せる方はα7sⅲを買っちゃいましょう。
一緒にα7sⅲについて語り合って下さるお友だち募集中です。
一応置いておきます。
大人気「Sony α7ⅲ」
「α7ⅲ」のレビューが凄い。
あと中古品の価格も魅力的...
でも...このカメラ、、「星空動画」が撮れちゃうんですよね。。
天文サークルで活動していた私は常々思っていたんですよね。
この楽しい天体観測の雰囲気が伝わればいいのに。。
写真だけじゃ伝わらないその場の雰囲気ってありますよね。
それを伝えたいと天体観測を動画で撮る方法を調べてみたんですが、星空動画って全然ないんです。
あるのはタイムラプスという写真を数百枚重ねていく方法だけ。
タイムラプスじゃ天体観測中の会話だったり自然の音は伝わりません。
残念ながら一般的に販売されているカメラで星空動画を撮ってもノイズだらけで見れたものじゃなかったんですよね。
そう、、
このSony α7sⅲが発売されるまでは。
今、YouTubeにある数少ない星空動画のほとんどがα7sⅲで撮影されています。
正直いうと、α7sⅲでもノイズはあるし到底100点満点には届きません。
でも、見るに堪えうる60点の星空動画をやっと撮れるようになったのがこのα7sⅲなんです。
できるかできないかという0から1にたどり着いたのがα7sⅲなんですよね。
どれだけ高くても私にはα7sⅲしか選択肢がなかったんです。
中古で3万円以下の一眼レフカメラを10年間も使い続けていた人を動かすだけの魅力がα7sⅲにはあったんですよね。
もし「星空を動画で撮りたい」という珍しい方がいましたら是非Sony α7sⅲを。
おすすめですよ。
最後に 私はα7sⅲで星空ポートレートを写真&動画で撮影します
今まで星空ポートレートといえば写真しかありませんでした。
私は星空ポートレートを写真でも、動画でも提供します。
車から出て空を見上げる様子...
星がキラキラ瞬く様子を見渡して...
湯気が立ち上る温かいコーヒー...
星の隙間を縫う小さな飛行機...
動画だと写真では伝わらないストーリーがあります。
いつでもモデルさん募集中です。
よかったらカッコいい星空を一緒に伝えていきませんか。
このα7sⅲで。