こんにちは!琴春です。
天体撮影は10年以上撮ってきましたがポートレート撮影についてはまだまだ勉強中です。
ポージングとかね、モデルさんをカッコよく撮る方法やテクニックってもの凄く多いんですよね。
まずは湯水のようにお金を使い機材の力を頼りながら腕を磨くつもりです。
というわけで今回は「星空ポートレート」撮影を行うにあたって必要なものをご紹介していきたいと思います。
とりあえず必要な機材からあればいいなというもの、さらに作品の質を上げるために欲しいものまで初心者かつあまりお金に余裕のない大学生を想定してお話しします。
長いので好きなところだけ読んでもらえたら嬉しいです。
必須なもの2点【星空ポートレート撮影】
カメラ📷
まずはカメラ。必須です。
一眼レフカメラかミラーレスカメラが必要です。
おすすめはミラーレス一眼ですね。
スマホではさすがに難しいです。
最安で始めるとしても中古品で3万円くらいは出した方が追々後悔せずに済むと思います。
詳細はまた別の記事でご紹介します。
三脚
カメラを固定するための三脚です。
星を撮るためには一回の撮影で10秒くらい光を取り込み続ける必要があります。
当然手持ちだとブレちゃうのでカメラが動かないよう三脚に固定しなければなりません。
初めてカメラを持つ方なら3000円の三脚で十分です。
私が10年以上使ったVelbonの三脚。
今なおサブ機として活躍中です。
もし長く使う予定で購入するなら、もう少しお金を出して「アルカスイス」互換の三脚を買っておくと色々と流用が効きますのでおすすめです。
詳細はまた別の記事でご紹介します。
⇒必須なものは「カメラ」と「三脚」
最低限必要なのはカメラと三脚。これだけです。
これでとりあえず星も人も撮ることができます。
最安で揃えるなら3万5000円くらいから。
高いですよねー、、でも「星空ポートレート」を始めるに当たっては最初にこれくらい出しておいた方が将来的にトータルで見たときに損はしないんじゃないかなぁっていうギリギリのラインなんです。
これ以下の出費で始めたい!となると一回りいいスマホを買ってスマホで星や人を撮った方が幸せになれるんじゃないかなと個人的には思います。
編集してたら去年11月のタイムラプスを発見#天体観測 #タイムラプス pic.twitter.com/jSJnDh0e4b
— ことはる(星空ポートレート&星空ムービー) (@kotoharu_net) April 11, 2021
↑の動画がちょうど中古で3万円くらいのカメラと標準でついていたレンズで撮ったものです。
最初はここらへんから始めても十分に楽しめると思います✨
これで問題なく星空もポートレートも撮ることができます。
あとは、やってみたらどんどん欲しいものが見えてきますので欲しいと思ってから買い揃えていくと無駄な買い物をせずに済むと思いますよ。
では次に撮影に行くときに「是非あった方がいいもの」をご紹介します。
あった方がいいもの6点【星空ポートレート撮影】
カイロ、毛布などの防寒具🔥
星が見える場所=天気予報より5~10℃くらい低いことが多いです。
特にモデルさんがいる場合、風のある中でじっとしていると体感気温が相当低くなります。
7、8月の真夏以外は防寒具を常備しておきたいところです。
特にカイロはカメラレンズが曇ったときにレンズに巻き付けて温めることで結露を取ったりすることもできます。
経験からいうと寒い中での撮影は2時間で心がボッキリと折れるので、撮影時間が長い場合は必ず寒さ対策を行いましょう。
私は一番安いやつを大量に持って行って配り回っています。
夜食🍩
防寒具と同様にあって困ることのないのが夜食です。
魔法瓶で温かいお湯を持って行ってコーヒー☕なんかを作ったらきっと喜ばれると思います。
複数人で行く場合、夜食は貴重な交流タイムになるので仲良くなりたい人がいる場合はお菓子なんかも用意していくといいですね。
合わせてゴミ袋とウェットティッシュをセットで持っていくのを忘れないようにしましょう。
ライト🔦
安全のために1つは用意しておいた方がいいのがライトです。
懐中電灯やランタンなど用途に合わせて揃えておくといいと思います。
ただし片手がライトで塞がってしまうと著しく作業効率が下がるので額につけるタイプのライトか首から下げるタイプのライトがあると便利です。
レリーズ(カメラのリモコン)
カメラを遠隔で操作するリモコンです。
手でシャッターボタンを押した場合、星がぶれて楕円形になってしまうことがあるのでとりあえず用意しておきましょう。
というのも、レリーズは中国製の非純正のものなら300円程度で購入できますので変にリスクを取る必要もないよねーっていう話です。
中国からの輸入になるので届くまでに2~3週間かかるので早めに揃えておきましょう。
ただハズレを引いたら壊れてたり、そもそも届かないこともあるかもしれませんが、まぁもうそういうものっていう割り切りが必要です。
私は今のところちゃんと使えるものが届いています。
...まぁなくても撮影は問題なくできるんですけどね。
運転免許
運転免許があれば選択肢がものすごく広がります。
カーシェアリングなら18時以降は安く借りられたりするので上手く活用して色んなところを巡ってもらえたらと思います。
ただ、10代20代前半は体が若い=睡魔が強いので居眠り運転による事故が圧倒的に多い年代なので注意しましょう。
お友達
「お友達」わざわざ特筆するようなことでは、、あります...!!
1人で撮影の練習へ行くのと友達と一緒に行くのとでは全然違いますからね!
将来ポートレート撮影を行いたいならコミュニケーション能力を磨くためと思っていろんな人たちと撮影に出かけてみたらいいと思います。
あわよくば車を出してもらうことだってできるかもしれませんしね。
結局趣味を長く続けるうえで趣味仲間がいるかどうかって物凄く大切なんですよね。
私は最初1人で天体写真を撮りに行ったりしていたらまず間違いなく星空ポートレートに出会うこともなくすぐに飽きてカメラ自体を辞めていたと思います。
とはいえ友達なんて簡単に用意できるわけないじゃん!ってなりますよね。
そんなときにはここ...!!「ほしと.」コミュニティです😍
別に会わなかったとしても情報交換や撮った写真を見せたりするだけでも全然モチベーションが変わってきます。
もちろん天文サークルやカメラサークルに入るのもおすすめです。
たとえカメラなどの機材を買う前であったとしても歓迎してくれるところが多いと思いますよ!
あった方がいいものは主に「撮影環境」を整えるもの
防寒具・夜食・ライト・レリーズ・運転免許・お友達。
基本的に過ごしやすい環境を作ることが大事っていうことですね。
そんなにお金がかかるものでもないので用意できるものは用意しちゃいましょう。
もうちょっと暖かければ...!!
もうちょっと手元が明るければ...!!
そんなことの積み重ねで充実度が大きく変わってきますので、撮影に行ったときの「これがあったなら...」を忘れずメモって次に生かしていくことが長く楽しむコツになってくると思います。
と、ここまでは「活動するうえであったほうがいいもの」でした。
次は「作品のクオリティーを上げるために欲しいもの」を上げていきます。
質を高めるために欲しいもの6点【星空ポートレート撮影】
ここからは無くても撮影はできるけど、これがあればもっといいものが撮れるのに...!!っていうものたちです。
欲しいけど手が届かない!っていうものも入ってきますので無理に揃える必要はありません。
私が思う作品のクオリティが上がる順に上げていきますので参考にしてみて下さい。
機材を揃えるか、カメラのグレードを上げるか。
延々と悩むのもまた1つの楽しみです。
各項目の詳細はまた別の記事にまとめていきますので、まずはこういうものがあるんだーと覚えてもらえたらと思います。
広角レンズ
高い!!けど欲しい!!
それがレンズ沼です。どろどろです。
広角レンズとは広い範囲を撮れるレンズのこと。
星空ポートレートは基本的に"超"広角レンズがおすすめです。
ひろーく星空を撮って真ん中にモデルさんがいる。これが定番の構図になります。
ややこしい話は置いておいて、とりあえずここでは「~14mm」と「~F2.8」という2点だけ覚えておいてください。
「~14mm」とは焦点距離のこと。
単純に数字が小さいほど広角=広い範囲を撮ることができるようになります。
フルサイズで14mmくらいのものが買えたら理想的です。
「~F2.8」とはF値のこと。
単純に数字が小さいほど明るい=暗い中でも明るく撮ることができるようになります。
低ければ低いほどいいです。ここは頑張ってF2.8以下のものを手に入れたいところ...!!
ストロボ&カラーフィルター
ストロボとはいわゆる「フラッシュ」のこと。
あのピカッと光るやつです。
カメラについてるじゃん!って思いますよね?...それじゃダメなんです。
星空ポートレートは真っ暗な中での撮影。
普通に撮ったら心霊写真みたいに写るんです。。
人をキレイに写すためにはナナメ45°
これが1つのポイントになります。
つまりカメラとは別にストロボが必要になります。
中国製の安いストロボなら4000円くらいで買うことができます。
リモート操作などができない分手間はかかりますが最初はこれで十分だと思います。
リモート機能付きなら1万円くらいから。
カメラメーカーのストロボは高いのでよほど余裕がない限りは非純正のものを買うことになります。
とりあえず1つあるだけでも全然違いますのでいつかは買うものとして認識しておいてください。
私はGodoxのTT350Sを3つ使ってます。
そしてもう1つ。
ストロボとセットで必要なのがストロボにつける「カラーフィルター」です。
ストロボの白い光に色を付けるやつです。
星空ポートレートを撮る際にはストロボにオレンジ色のフィルターを付けます。
真っ暗な中で普通に撮ると人が青白くなるから。これも心霊写真回避策の1つですね。
自然な人肌色で撮るためには光で色を補ってあげる必要があると。
カラーフィルター自体はただのフィルムなので1000円くらいから買うことができます。
ただストロボの数だけあったほうがいいのでストロボとセットで考えておきましょう。
ソフトボックスorアンブレラ
ストロボに関連してあったら嬉しいソフトボックス。
その名の通り「光を柔らかくしてくれる箱」です。
これです。見たことはありますよね。
撮れるんですが、、普通のストロボ光だと影が強く出すぎて自然な写真に撮るのが難しいんです。
もともとが暗い星空の写真で影が強いと、人間味がないというか...パッとしない写真になっちゃうんですよね。
そこでソフトボックスです。
光が点光源から面に拡散され両サイドから影を打ち消すように使うと月明かりのような自然な仕上がりになります。
あると無いでは作品にそれなりの差が生まれますが、明らかに手間も増えるので無理して導入する必要はないと思います。
とりあえず1万円出せば買うことはできますが値段よりも手間や大きさが懸念される機材ですね。
家に置いていたら普通に邪魔ですからね。笑
レンズフィルター
カメラレンズにつけるフィルターです。
星空ポートレートを撮るためには見えないところで色々な工夫がなされているんですよね。
ここではとりあえず2つご紹介します。
・ソフトフィルター
星空に味わいを出してくれるのがソフトフィルターです。
星が大きく映ったり星の色がわかりやすくなったりします。
ただその分背景もぱっと見では分からない程度ですが滲みますので好みが分かれるところでもあります。
おすすめはプロソフトンクリア(W)です。
紹介HPが綺麗なのでよかったら見てみてください。
・スターリーナイト
街明かりだけを抑えてくれるのがスターリーナイトです。
都会の明かりが気になる場合や人や星を目立たせたい場合に使用します。
意外と見た目が変わったりするので使いこなすのには慣れが必要です。
いずれも5000円前後くらいなので撮影のコンセプト次第では取り入れてみてもいいと思います。
特にソフトフィルターは天体写真を撮る人たちにとってはメジャーなツールだったりします。
有料編集ソフト
あと1つ、作品の出来を大きく左右するのが画像編集のソフトです。
結局がっつり編集するんだったら合成でもなんでも良くない?って思いませんか。
私は思います。
...で、やってみました。笑
その結果、合成は、、大変で難しくて不自然。。
合成するくらいだったら撮りに行った方が早いなぁと。
ただ合成と言わずとも画像編集でできることを知っておくと撮影ではかなり有利になります。
というのも、要らないものが写ったり写真の明るさに悩んだときに「どう撮ったら後で綺麗に整えられるのか」を知っておくと相当に撮影の幅が広がります。
星空ポートレートとなればモデルさんがいるわけなので、曇ったときに成果0で帰るのと、合成でも作品を残すのだったら間違いなく後者の方が喜ばれますよね。
私が使っているのは定番のアドビPhotoshop & Lightroomですが、出来ることが無料ソフトとは一線を画すので本格的に写真を撮ろうと思った時には何かしら有料の画像編集ソフトを使った方がいいです。
何より楽で簡単にいい感じの画像に加工することができます。
とはいえ最初から使う必要は全くありません。
撮影に慣れてきて、もう1歩クオリティを上げたいと思ったときに考えてみてもらえたら十分です。
秘密道具...!!「可変色ライト」
これはあんまり他のサイトでは載っていないマイナーな機材...だけど使える!っていう私個人がおすすめする秘密道具です。
それが「可変色ライト」
その名の通り光の強さ、光の色を自由に変えられるライトです。
これが1つあるだけでどんなところでも観光地のような...「ライトアップ」を演出できるんです!
イメージしてみてください。
真っ暗な中での撮影だと、星空とストロボ光が当たっているところ以外は薄暗ーい写真になるんです。
せっかく綺麗な深緑の草原も、満開の桜も、それはそれは見事な灰色な仕上がりに。
それを一新するのが「可変色ライト」です。
緑は緑に。ピンクはピンクに。
真っ暗な中での撮影はちょっと色を足してあげるだけで驚くほど華やかな写真を生み出してくれるんです。
「星が綺麗だねー」っていうリアクションを
「星も綺麗だね!」っていうリアクションに変えてくれるのがライトアップの魅力です。
1万円以下で買えるので余裕があったら試しに使ってみてください。
自分が思い描いた理想の世界を演出する楽しさを味わえると思いますよ。
奥が深くて面白い!どこでも対応できる撮影技術が身につく!
もともと専用の撮影技術がいる天体撮影。
無限にバリエーションのあるポートレート撮影。
その2つが組み合わさった星空ポートレート撮影は果てしなく奥が深いです。
星空ポートレートで満足のいく1枚が撮れるようになる頃には大抵のシチュエーションに対応できる撮影技術が身についていると思います。
でも最初からすべて揃える必要は全くありません。
1つ1つゆっくりしっかり使えるようになっていく過程が楽しいんですから。
途中で悩んだり挫折することもあるかもしれません。
でも安心してください。
「ほしと.」を運営する私はとっくに悩んで挫折してボロボロです。
...だから「ほしと.」を作ったんです。
お悩み相談が出来て! 泣き言を吐き出せて! やる気を吸収させてもらえる!
ボロボロになった私は、同じ趣味を持つ人たちが集まる場という最大の武器を作り上げることにしました。
これがね、、凄いんですよ。
自分が燃え尽きてても「撮影行こ?」って言ってくれる威力。
半端ないです。
ちょっと話がそれましたが機材を買う前っていうのは悩みますよね。
よかったら「ほしと.」でその悩みを共有してあげてください。
みんな喜んで好き放題アドバイスしてくれると思います😊
あると安心なもの4点【星空ポートレート撮影】
長くなりましたね。。でもまだ終わりません。
最後に「これがあったら安心!」っていうものだけお伝えさせてください。
・予備カメラバッテリー
寒い中での撮影はバッテリーの消耗が激しいので予備があると安心です。
・予備SDカード
世界のSDカードはもれなくいつの間にか無くなる呪いにかかっています。
撮影に行ったときに「あれ...😱💦」ってならないために。
・モバイルバッテリー
スマホやカメラ、ライトなどの充電に重宝します。
・レンズヒーター
寒暖差があるとレンズが曇るので、曇らないようカイロやレンズヒーターで温めます。
・ティッシュやハンカチなど諸々
袋、タオル、マジックテープ、テープ、ハサミなど。
「あ、あれがあったらなぁ」って思ったものは順次足していったらいいと思います。
まとめ 最初はカメラと三脚で十分!本当に必要なものは...
頑張って書いたので、まぁ?多少は役に立ったよ?って思ってもらえるならTwitterでフォローお願いします|д゚)
そしたらまた頑張ります✨
というわけで「星空ポートレートに必要なもの」を一挙にあげてみました。
1つ1つの詳細はあらためて個別で記事を書いていく予定です。
本当に最初はカメラと三脚だけで十分です。本当に。
まずは楽しむことを最優先にいろいろ遊んでみるのがいいと思います。
初めて撮れた時には「ほしと.」コミュニティでぜひ報告してください。
本当に必要なものは「趣味仲間」だと私は思っています。
飽き性の私がここまで沼にハマれたのは、引きずり込む仲間?が居たからに他ならないですから。
...ほんと凄まじい散財をして星空ポートレート撮影をしていますからね。
でも人生1つくらいのめり込める趣味がないとね。
ね、よかったらぜひ巻き込まれてください。
楽しいですよ?星空ポートレート。