こんにちは!琴春です。
ポートレート撮影ではストロボ(フラッシュ)を焚くのは馴染みがありますよね。
反対に星空写真でストロボを使うことはまずありません。
そして星空ポートレート撮影ではストロボは必須!
今回はその理由とおすすめのストロボを激選して2つだけご紹介します!
夜間の撮影は日中や室内での撮影とはまたストロボに求められる性能が変わってくるんですよね。
夜間の撮影ばっかり行っている私はストロボを3つ持っています。
簡単に上手く撮れるコツも最後に触れていますのでぜひ!
ではいきましょう!
おすすめのストロボだけ知りたい方は目次よりスキップしてくださいね!
なぜストロボがいるのか【シャッタースピード】
夜間の撮影で人などの動くものを撮るときはストロボが必須なんです。
なぜなら、ストロボを使わないとブレるから。
カメラで撮影するときにはSS(シャッタースピード)といってシャッターを上げ下ろしする間隔を変えられる項目があるんです。
常時処理し続ける人の目と違って、カメラは光を蓄えてから現像しています。
簡単に言うと、
周りが明るいときはシャッタースピードを速くして光を取り込む時間を短くします。
逆に周りが暗いときにはシャッタースピードを遅くして光を長く取り込み続ける必要があります。
そして星が見えるような真っ暗な場所では10秒くらいは光を取り込み続けることが多いんですよね。
そのシャッターが開いている10秒の間に動いちゃうとブレるわけです。
たまに車の光の軌跡を残した写真とか見ますよね。
これは逆にシャッターが長く開いていることを利用して撮っています。
ただ、そもそも人が10秒もピタッと止まるためには心臓も止める必要があります。
動いちゃダメだけどこの脈動は!止まらない...!!
...
そこで「ストロボ」の出番です!
なぜストロボがいるのか【ブレない撮影方法】
ストロボはピカッ!と一瞬だけ光るんですよね。
真っ暗な中で10秒間シャッターを開いていても、光るのは一瞬だけ。
被写体が多少動いていたとしてもフラッシュが焚かれた瞬間の明るい映像が、光っていない間の映像を上書きするような感じになって被写体のブレが見えなくなるんです。
この一瞬だけ光るというのが大事なんです。
もし普通のライトで照らしたら光に照らされている間の被写体のブレがそのまま反映されちゃいますから。
逆に言うと被写体が動かないものであるなら必ずしもストロボは必要でないわけですね。
ちなみにストロボで撮る場合であってもシャッターを開いている間、被写体はじっとしている必要があります。
もし途中で抜けたりすると半透明の幽霊が出来上がります👻
いずれにしてもポートレートを撮りたいのであればストロボはすぐに必要になると思うので諦めて早々に買っちゃいましょう。
風景や星空だけを撮りたいのであれば必要に駆られるまでストロボを買うのは見送って大丈夫でしょう。
それでは次に星空ポートレートを撮りたい場合におすすめなストロボを2つ!紹介します!
星空ポートレートにおすすめのストロボ2選!
ストロボはプロでもあんまり純正品を使っている人はいません。
なぜならほぼ性能が変わらないのに値段が倍以上も違うから。
違いが分からないなら安いに越したことないですよね。
「今のピカッ!はSONYのストロボだね?」みたいな人見たことないですし。
以下のおすすめ2選を見ていただけたら、ストロボを選ぶ際にどんなところを見るべきなのかも分かってくると思いますので良かったら読んでみて下さい!
【GODOX TT350】安くて小さくて遠隔操作可能!
今、実際に私が購入し使っている一番のおすすめがこちらです。
何よりの魅力はそのコンパクトさ。
普通のストロボはこのGODOX TT350より頭1個分大きいです。
頭というか光る部分が倍くらい長いんです。
しかもTT350は単三電池が2つで動くんです。←これテストに出ます!
一般的なストロボは単三電池4つが基本。倍です。
ストロボが3つある私の場合電池が6本で済むのか12本要るのかっていう違いです。
夜間撮影で暗がりのなか電池12本入れるとか、それだけでめっちゃ時間ロスなんですよね。
ただ、その代わり最強発光能力は若干控えめです。
でもどんな撮影でも普通一番強い発光を使うことなんてそうそうありません。
特に夜間撮影はちょっと光らすだけで十分なので使っても光の強さは1/32とかくらいです。
強く光らせる必要がないなら、小さくて電池2つで動く方が絶対便利だよね。っていう話です。
GODOXはサブブランドの中でも知名度がトップクラスですから安心感もあります。
日中のポートレート撮影が中心の方でもサブストロボとしてTT350が愛用されていたりしますからね。
と、ずらずらコンパクトさばっかり語っていますが、もう1つ押さえておく大事なポイントがあります。
ワイヤレスフラッシュ機能
ストロボを使う上で非常に大事なのが遠隔でフラッシュ撮影できること。
カメラの上にくっつけて使うだけじゃ真正面からの光が被写体に当たることになります。
せっかくなので1つ覚えておいてください。
真正面からのフラッシュは素人作品っぽくなる。
安い一眼レフカメラならそもそもカメラにフラッシュついてますから。
360°どこにでもストロボを置いて遠隔フラッシュできるのか。
360°のうち1°に過ぎない真正面からしかストロボを使えないのか。
真正面から照らすのが一番カッコよく撮れる確率って1%もないんじゃないですかね。
同じ場所で撮ってもストロボの位置で全く違う作品になるのは言うまでもないですよね。
そしてGODOX TT350にはワイヤレスフラッシュ機能が完備されています。
ストロボを探す際には大前提としてワイヤレスフラッシュ機能があるかないかを調べるようにしましょう。
ちなみにワイヤレスフラッシュ機能を使うためにはもう1つTT350を用意するか別途ワイヤレスフラッシュトリガーが必要です。
ストロボに光りなさい!と指示を送る側の送信機役ですね。
GODOXの場合ワイヤレスフラッシュトリガーはいくつかありますが使用するストロボの数が3つまでであれば比較的安い【GODOX X1T】で十分です。
X1Tの画面でも3つまでなら各ストロボの設定を表示させておくことができますので。
私が使っているのもX1Tです。
ちなみに紹介した「GODOX TT350」と送信機の「GODOX X1T」ですが、使っているカメラのメーカーによって「TT350S」とか「TT350N」とか対応メーカー別に商品名の末尾にアルファベット1文字が入ります。
C キヤノン用
N ニコン用
S ソニー用
F 富士用
O オリンパス&パナソニック
アマゾンのレビューを見たらみんな私と同じようなことを言っているのがわかってもらえると思います。
1つ目は【GODOX TT350】安くて小さくて遠隔操作もできる優秀な子でした!
【NEEWER TT560】3000円台で買えるAmazonベストセラー
何より安い!
カメラの上に付けて使用するなら初心者の方はとりあえずこれです。
メーカーの純正品1つの価格でこのTT560が5つ以上買えます。
もし使わなくなってもあんまりダメージを負わなくて済みますよね。
メーカーのNEEWERというのも最安価格帯の中国メーカーとして有名です。
私のイメージは「安くてチープだけど物によってはコスパ最高」ですね。
最低限使えたらいいっていうものなら一度NEEWERを選択肢に入れる感じです。
TT560は連写にこそ向かないですが普通のストロボとして問題なく使えます。
ただしワイヤレスフラッシュ機能はありません。
もし星空ポートレートなどでTT560を遠隔でフラッシュを炊きたい場合には1つ工夫がいります。
それがスレーブ発光というやり方です。
スレーブ発光
https://te-pix.com/off-camera-lighting/ より
このTT560はスレーブ発光機能がついており、スレーブ発光というのは簡単に言うと周りが光ったら自分も光る!っていう機能です。
カメラ内臓のフラッシュ光などを検知して、離れたところにあるTT560も一緒に光るっていう感じ。
これを使うと簡単にいろんなところから被写体に光を当てることができます。
そのかわりスレーブ発光を使うためには、まずどれか1つストロボが光らないとダメなので基本的にはカメラ位置からもフラッシュを焚くことになります。
あと被写体を後ろから照らしたい場合などはフラッシュ光が届かずスレーブ発光してくれなかったりしますので注意が必要です。
用途次第では3000円台で十分に活用できる【NEEWER TT560】おすすめですよ!
星空ポートレートを撮る際のストロボ活用方法
最後にストロボを使った星空ポートレートの撮影方法をご紹介します。
ポイントは2つ。
両サイドから被写体にスポットライトを当てるようなイメージで。
後ろから照らすことで被写体の輪郭がはっきりしていい感じに。
ただでさえ夜間の撮影は難しいので、いい作品を残すためにはケチらずに機材の力をしっかりと活用するのが一番の近道です。
ストロボは最低2つ。できれば3つあると撮影はかなり楽になります。
というのも、真正面からストロボを焚いてしまうと被写体の立体感が損なわれてしまうので、被写体の影を意識しつつ両サイドから照らしてあげるのがおすすめ。
そして被写体の後ろからもう1灯当ててあげると背景と被写体がはっきりと切り分けられます。
星空ポートレートは真っ暗な中での撮影なので
明るい部分=被写体
暗い部分=星空や背景
と、分かりやすく明暗を分けてあげることで印象的で被写体が引き立つ作品になります。
もしストロボ2灯で撮影する場合は両サイドから同時に照らした後、シャッターが開いている間に走って被写体の後ろから照らしてあげたりしてもOKです。
星を写すためには10秒くらい露光させますので、その10秒間に照らしたいところを順番に照らしてしまえばいいわけです。
ただし、人を何度も照らしてしまうとブレた写真になるので注意が必要です。
まとめ
最後に簡単にまとめておきますと
被写体がブレるのを防ぐためにはストロボが必須。
一番のおすすめはGODOX TT350
安くて小さくて遠隔操作も可能です。
安く済ませたいならNEEWER TT560
圧倒的に安くスレーブ発光もできます。
星空ポートレート撮影を行うならストロボが3つあると最適。
つくづく星空ポートレートって相当面倒な撮影ジャンルだと感じます。
なぜ手を出してしまったのか。。
うまく撮れた時の充実感を味わってしまったらもう戻れないじゃないですか。
以上です!
よかったらぜひ一緒に星空ポートレートの沼にハマりましょう!
楽しいですよ!どんどん沈みます!
それでは!